喫煙と新型コロナウイルス感染症
[2020.05.31]
5月31日は世界禁煙デーです。
以前からタバコを吸うと、インフルエンザや肺炎球菌性肺炎、結核など多くの感染症にかかりやすく、重症化しやすいことは知られています。
肺には線毛という「はけ」のような組織があり、菌を体の外に出す役割を果たしていますが、タバコにより線毛の機能が低下してしまうため、非喫煙者に比べて感染症に対して不利な状態となります。
新型コロナウイルス感染症に関するアメリカのある論文では、世界の患者約1万人について分析した結果、喫煙者が重症化する割合は非喫煙者の約2倍、中国の患者1099人を対象にした別の論文では、人工呼吸器管理が必要となったり、死に至る重篤な状態となる割合は、非喫煙者の約3倍であったと報告しています。
現時点で有効なワクチンが存在せず、予防の重要性が高まっており、第2波、第3波の恐れがある今こそ、禁煙を決意しましょう。
当クリニックでは保険診療による禁煙治療により、禁煙のお手伝いをさせて頂く事が可能です。
禁煙をお考えの方はお気軽にご相談ください。